労働に頼らない収入を得ることに興味がある一方で、「税金ってどうなるの?」「確定申告は必要なの?」と不安に感じている方は少なくないでしょう。実際、不労所得には種類によって異なる税制が適用されるため、正しく理解していないと知らないうちに申告漏れになってしまうこともあります。
この記事では、不労所得の種類ごとの税金の扱い、確定申告が必要なケースと不要なケース、そして新NISAや青色申告といった節税方法について詳しく解説します。不労所得をこれから始める方も、すでに得ている方も、ぜひ参考にしてください。
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不労所得にかかる税金の基本
不労所得を得ると、その収入に対して所得税と住民税がかかります。これは給与所得以外の収入であっても同様です。「自動的な収入だから税金がかからない」ということはありません。
ここでまず押さえておきたいのが、所得税における「20万円ルール」です。会社員(給与所得者)の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。ただし、この「20万円以下なら確定申告不要」というルールは所得税に限った話であり、住民税については20万円以下であっても別途申告が必要です。この点は見落としがちなので注意が必要です。
不労所得の税金に関する基本的なルールを以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所得税の確定申告 | 給与以外の所得が年間20万円超で必要 |
| 住民税の申告 | 金額に関わらず、20万円以下でも別途申告が必要 |
| 課税方式 | 所得の種類によって「総合課税」「分離課税」等が異なる |
| 経費の控除 | 収入から必要経費を差し引いた金額が課税対象 |
労働に頼らない収入とひとくちに言っても、その種類によって所得区分や税率が異なります。次のセクションで詳しく見ていきましょう。不労所得全般について知りたい方は、不労所得とは?基本から解説をあわせてご覧ください。
不労所得の種類別|税金の扱いを徹底解説
不労所得の税金は「何で稼いだか」によって大きく異なります。ここでは代表的な不労所得の種類ごとに、所得区分と税金の扱いを解説します。
配当金は「配当所得」に分類されます。上場株式の配当金には、受け取り時に所得税15.315%と住民税5%の合計約20%が源泉徴収されます。そのため、源泉徴収されている場合は原則として確定申告をしなくても問題ありません。ただし、確定申告をすることで「配当控除」を受けられるケースもあり、所得が低い方は申告した方が有利になることもあります。
不動産収入は「不動産所得」として総合課税の対象となります。家賃収入から必要経費(管理費、修繕費、減価償却費、ローン利息など)を差し引いた金額が課税対象です。給与所得などほかの所得と合算して税額が計算されます。
ブログやアフィリエイトの収入は「雑所得」または「事業所得」に分類されます。副業レベルであれば雑所得、本業として継続的に行っている場合は事業所得として申告できる可能性があります。事業所得として認められれば、青色申告による最大65万円の控除を受けることが可能です。
| 不労所得の種類 | 所得区分 | 課税方式 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 株式の配当金 | 配当所得 | 分離課税(源泉徴収約20%) | 源泉徴収ありなら申告不要も可 |
| 不動産収入 | 不動産所得 | 総合課税 | 経費を差し引いた金額が課税対象 |
| ブログ・アフィリエイト | 雑所得 or 事業所得 | 総合課税 | 副業なら雑所得、本業なら事業所得 |
| FX・暗号資産 | 雑所得(一部分離課税) | FXは申告分離課税、暗号資産は総合課税 | 損益通算の可否が異なる |
| 投資信託の分配金 | 配当所得 | 分離課税(源泉徴収約20%) | 特定口座(源泉あり)なら申告不要も可 |
それぞれの所得区分によって、経費として認められる範囲や税率が変わります。自分の収入がどの区分に該当するのかを正確に把握することが、適切な税務処理の第一歩です。

確定申告が必要なケース・不要なケース
「結局、自分は確定申告をしなければいけないのか?」という疑問に、具体的なケースごとにお答えします。確定申告の要否は、所得の種類や金額、本業の状況によって変わります。
会社員で副業として自動的な収入を得ている場合、年間の副業所得(収入から経費を引いた額)が20万円を超えると確定申告が必要です。逆に20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要です。ただし、何度も繰り返しますが、住民税の申告は20万円以下でも必要です。お住まいの市区町村に住民税の申告をする必要があります。
確定申告が必要になる主なケースと不要なケースを整理しました。
| ケース | 確定申告 | 住民税申告 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 会社員で副業所得が20万円超 | 必要 | 確定申告をすれば不要 | 確定申告すれば住民税も自動反映 |
| 会社員で副業所得が20万円以下 | 不要 | 必要 | 市区町村へ別途申告 |
| 特定口座(源泉徴収あり)の配当・売却益のみ | 不要 | 不要 | 証券会社が代行 |
| フリーランス・個人事業主 | 必要 | 確定申告をすれば不要 | 事業所得として申告 |
| 不動産所得がある | 必要 | 確定申告をすれば不要 | 経費計上で節税可能 |
注意すべき点として、複数の収入源がある場合は、それぞれの所得を合算して判断する必要があります。たとえば、ブログ収入が15万円、その他の雑所得が10万円あれば、合計25万円となり確定申告が必要です。
副業の確定申告について詳しく知りたい方は、副業の確定申告ガイドを参照してください。また、20万円以下の住民税の扱いについては副業20万以下でも住民税は必要?で詳しく解説しています。
ブログ・アフィリエイト収入の税金を詳しく解説
この記事を読んでいる方の多くは、ブログやアフィリエイトで労働に頼らない収入を得たい(または得ている)方だと思います。ここでは、ブログ収入の税務処理について、もう少し掘り下げて解説します。
ブログやアフィリエイトの収入は、基本的に「収入 – 必要経費 = 所得」として計算されます。つまり、ブログ運営にかかった経費を差し引くことで、課税対象となる所得を減らすことができます。これが正しい節税の基本です。
ブログ運営で経費として認められる可能性があるものを以下にまとめました。ただし、経費として認められるかどうかは「事業との関連性」によって判断されるため、個別の状況に応じて税理士に相談することをおすすめします。
| 経費の種類 | 具体例 |
|---|---|
| サーバー・ドメイン費用 | レンタルサーバー代、ドメイン取得費用 |
| ツール・ソフトウェア | SEOツール、画像編集ソフト、AI記事作成ツール等 |
| 書籍・教材 | ブログ運営やSEOに関する書籍 |
| 通信費 | インターネット回線料金(按分) |
| 電気代 | 作業場所の電気代(按分) |
| 取材費 | レビュー記事のための商品購入費等 |

ブログ収入が雑所得と事業所得のどちらに該当するかは、継続性・営利性・反復性などを総合的に判断して決まります。副業であっても、一定の規模で継続的に行っていれば事業所得として認められるケースがあります。事業所得として申告できると、青色申告特別控除(最大65万円)が使えるため、節税効果が大きくなります。
ブログで不労所得を作る方法について詳しく知りたい方は、ブログで不労所得を作る方法もあわせてご覧ください。
節税に活用したい制度と方法
不労所得にかかる税金を少しでも抑えるために、活用できる制度や方法を知っておきましょう。合法的な節税は、手元に残る収入を最大化するうえで欠かせないポイントです。
まず注目したいのが「新NISA」です。2024年から始まった新NISAでは、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)を合わせて、最大で年間360万円、生涯で1,800万円までの投資による利益が非課税になります。通常であれば配当金や売却益に約20%の税金がかかるところ、新NISA枠内であれば税金がかかりません。投資による不労所得を目指す方にとって、最優先で活用すべき制度です。
次に、ブログやアフィリエイトで事業所得がある方は「青色申告」を検討しましょう。青色申告をするには事前に「開業届」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要がありますが、最大65万円の所得控除を受けられるメリットがあります。
主な節税方法と活用できる制度を以下にまとめました。
| 制度・方法 | 概要 | 対象となる不労所得 |
|---|---|---|
| 新NISA | 投資利益が非課税(年間360万円、生涯1,800万円) | 配当金、株式売却益、投資信託の分配金 |
| 青色申告 | 最大65万円の所得控除 | ブログ・アフィリエイト収入(事業所得の場合) |
| 経費計上 | 事業に関連する支出を経費として控除 | すべての事業所得・不動産所得 |
| ふるさと納税 | 寄付金額に応じた控除(実質負担2,000円) | すべての所得に対して活用可能 |
| iDeCo | 掛金全額が所得控除 | すべての所得に対して活用可能 |
特に新NISAは、投資初心者でも活用しやすい制度です。証券口座を開設してNISA口座を設定するだけで始められます。配当金や分配金で自動的な収入を得たい方は、まず新NISA枠を活用することを強くおすすめします。

確定申告の手順と注意点
実際に確定申告を行う際の手順と、注意すべきポイントを解説します。初めて確定申告をする方は不安に感じるかもしれませんが、手順を一つずつ追っていけば、それほど難しいものではありません。
確定申告の期間は毎年2月16日から3月15日までです(土日祝日の関係で多少前後する場合があります)。この期間に前年1月1日から12月31日までの所得を申告します。最近では国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使ってオンラインで申告する方法が主流になっており、自宅からでも手続きが可能です。
確定申告の基本的な手順を以下にまとめました。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 収入の集計 | 年間の不労所得の収入額を集計する | アフィリエイトASPの確定報酬、銀行入金額等を確認 |
| 2. 経費の集計 | 事業に関連する経費を集計する | 領収書やレシートを整理しておく |
| 3. 所得の計算 | 収入 – 経費 = 所得を計算する | 各所得区分ごとに計算 |
| 4. 申告書の作成 | 確定申告書を作成する | 国税庁の作成コーナーまたは会計ソフトを利用 |
| 5. 申告・納税 | 期限内に提出し、税金を納める | e-Taxなら自宅から申告可能 |
確定申告で特に注意すべき点がいくつかあります。まず、副業を会社に知られたくない場合は、確定申告書の「住民税の徴収方法」で「自分で納付(普通徴収)」を選択しましょう。これを選ばないと、副業分の住民税が会社に通知されてしまう可能性があります。
また、経費の証拠となる領収書やレシートは、申告後も原則7年間は保管する必要があります。日頃から整理しておく習慣をつけておくとよいでしょう。
不労所得の税金で失敗しないためのポイント
最後に、不労所得の税金で失敗しないために押さえておきたいポイントをまとめます。税務の知識が不足していると、意図せず申告漏れを起こしてしまうリスクがあります。以下のポイントを意識して、適切な税務処理を心がけましょう。
自動的な収入を得始めたばかりの方は、つい税金のことを後回しにしがちです。しかし、最初のうちから記録をつけておかないと、申告時に困ることになります。収入と経費は発生した都度記録し、領収書も忘れずに保管しておくことが大切です。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 収支の記録を習慣化 | 収入・経費を毎月記録する。会計ソフトの利用がおすすめ |
| 住民税の申告を忘れない | 所得が20万円以下でも住民税は別途申告が必要 |
| 経費の根拠を残す | 領収書・レシートは7年間保管 |
| 不明点は税理士に相談 | 判断に迷う場合は専門家に相談する |
| 制度改正に注意 | 税制は毎年変わる可能性がある。最新情報を確認すること |
不労所得の種類ごとに税務処理のルールが異なるため、自分に該当する部分をしっかり理解しておくことが重要です。不労所得の作り方について幅広く知りたい方は、不労所得の作り方完全ガイドもあわせて参考にしてください。
AIブログで不労所得を目指すなら
ブログで不労所得を構築したいけれど、記事を書く時間がないという方には、AIを活用したブログ運営がおすすめです。Blog Auto AI なら、記事の自動生成からスケジュール投稿まで一括で行えます。WordPress不要の独自システムで、レンタルサーバーとドメイン、FTPソフトがあれば始められます。
よくある質問
Q. 不労所得が20万円以下なら税金はかかりませんか?
所得税の確定申告は、給与所得者で副業所得が年間20万円以下の場合は不要です。ただし、住民税については20万円以下であっても市区町村への申告が必要です。「20万円以下なら何もしなくてよい」というわけではないので注意してください。
Q. ブログ収入は雑所得と事業所得のどちらで申告すべきですか?
副業として行っている場合は雑所得、本業として継続的・反復的に行っている場合は事業所得として申告できます。事業所得として認められると青色申告特別控除(最大65万円)が使えるため節税効果が大きくなりますが、実態に合った申告を行うことが重要です。
Q. 新NISAを使えば不労所得の税金はかかりませんか?
新NISA枠内で得た配当金や売却益については非課税です。ただし、NISA枠を超える投資や、不動産所得・ブログ収入など投資以外の不労所得にはNISAは適用されません。NISAで非課税になるのは投資による利益に限られます。
Q. 副業を会社に知られたくない場合はどうすればいいですか?
確定申告書の「住民税の徴収方法」で「自分で納付(普通徴収)」を選択することで、副業分の住民税が会社に通知されるのを防げます。ただし、市区町村によっては対応が異なる場合もあるため、心配な場合はお住まいの自治体に確認することをおすすめします。
まとめ
不労所得には必ず税金がかかります。所得の種類によって税金の扱いが異なるため、自分が得ている(または得ようとしている)不労所得がどの所得区分に該当するかを正しく理解することが大切です。
会社員の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になりますが、住民税は20万円以下でも別途申告が必要という点を忘れないでください。また、新NISAや青色申告、経費計上などの制度を活用することで、合法的に税金を抑えることが可能です。
不労所得で安定した収入を得るためには、税金の知識も含めた総合的な理解が必要です。不労所得の始め方について詳しく知りたい方は不労所得おすすめランキングを、サラリーマンの方はサラリーマンが不労所得を作る方法もぜひ参考にしてください。