「行政書士の資格を持っているけど、会社員として働きながら副業で活かせないだろうか」「これからこの資格を取得して副業に役立てたい」——そんな方も多いのではないでしょうか。行政書士は、許認可申請や契約書作成などの書類業務を専門とする国家資格であり、副業として活用できる可能性を秘めています。ただし、この士業として業務を行うには所属する会への登録が必須であり、未登録のまま業務を行うことは法律で禁止されています。この記事では、資格を活かした副業事情から始め方、案件の探し方、注意すべきポイントまで詳しく解説します。
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行政書士は副業として活動できるのか
結論から言うと、この資格を活かして副業で活動することは可能です。行政書士法には「専業でなければならない」という規定はなく、会社員として働きながら業務を行うこと自体に法的な問題はありません。
ただし、業務を行うためには、いくつかの重要な条件を満たす必要があります。最も大切なのが、各都道府県の行政書士会への登録です。資格試験に合格しただけではこの士業を名乗って業務を行うことはできません。所属会に登録して初めて、正式に活動する資格を得られます。
副業を始めるために必要な条件を整理すると、以下のとおりです。
| 条件 | 詳細 |
|---|---|
| 資格試験の合格 | 国家資格の取得が前提 |
| 所属会への登録 | 各都道府県の行政書士会に入会・登録が必要 |
| 事務所の設置 | 自宅を事務所として届け出ることも可能 |
| 勤務先の副業規定の確認 | 会社が副業を認めているか事前に確認が必要 |
| 開業届の提出 | 税務署への開業届が必要(個人事業主として) |
特に注意すべきなのは、所属会への登録には費用がかかるという点です。入会金や登録料、年会費などを合わせると、初期費用として数十万円程度が必要になります。この費用を副業の収入で回収できるかどうかも、始める前に検討しておきたいポイントです。
副業の始め方について基本的なことを知りたい方は、副業おすすめランキング2026も参考にしてみてください。
行政書士の副業でできる案件の種類
この資格で取り扱える業務範囲は非常に広く、副業としてもさまざまな案件に対応できます。大きく分けると、官公署への許認可申請に関する業務と、権利義務・事実証明に関する書類作成の2つがあります。
許認可申請は、飲食店の営業許可や建設業の許可申請、産業廃棄物の収集運搬許可など、事業を行うために必要な手続きを代行する業務です。一方、権利義務に関する書類作成としては、契約書や遺言書、遺産分割協議書などの作成があります。

副業で取り組みやすい案件の種類をまとめました。
| 案件の種類 | 具体例 | 副業との相性 | 報酬の目安 |
|---|---|---|---|
| 許認可申請 | 飲食店営業許可、古物商許可、建設業許可 | 中(手続きに時間がかかることも) | 数万円〜数十万円 |
| 契約書作成 | 業務委託契約書、売買契約書 | 高(比較的短時間で対応可能) | 数万円〜 |
| 遺言書作成支援 | 公正証書遺言の原案作成 | 高(相談ベースで進められる) | 数万円〜十数万円 |
| 相続関連 | 遺産分割協議書の作成 | 中〜高 | 数万円〜 |
| 外国人関連 | 在留資格申請の書類作成 | 中(専門知識が必要) | 数万円〜十数万円 |
| 補助金申請支援 | 事業計画書の作成補助 | 高(需要が多い分野) | 数万円〜 |
副業の場合は、時間の制約があるため、比較的短時間で完結する案件を中心に受けるのが現実的です。契約書作成や補助金申請支援などは、平日の夜や週末の時間を使っても進めやすいでしょう。
行政書士の副業で案件を獲得する方法
この士業で副業を始めるうえで、最も課題になりやすいのが案件の獲得です。所属会に登録しただけで自動的に仕事が舞い込んでくるわけではありません。自ら営業活動や情報発信を行い、顧客を獲得していく必要があります。
案件を獲得するための方法はいくつかあります。近年は、クラウドソーシングサイトやスキルマーケットを活用して業務を受注するケースも増えています。ランサーズやクラウドワークス、ココナラといったプラットフォームには、契約書のリーガルチェックや許認可申請の相談など、この資格の専門知識を活かせる案件が掲載されていることがあります。

主な案件獲得方法を整理しました。
| 獲得方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| クラウドソーシング | 初心者でも案件を見つけやすい | 単価が低くなりがち |
| スキルマーケット(ココナラ等) | 自分でサービスと価格を設定できる | 最初は実績がなく売れにくい |
| 知人・紹介 | 信頼関係があり受注しやすい | 案件数が安定しない |
| 自分のWebサイト・ブログ | 専門性をアピールでき集客につながる | 効果が出るまで時間がかかる |
| SNSでの情報発信 | 広くリーチでき認知度が上がる | 継続的な発信が必要 |
| 士業の横のつながり | 同業者からの紹介で案件が回ってくる | 人脈構築に時間がかかる |
特におすすめなのが、自分のWebサイトやブログを持つことです。士業としての専門知識を活かした記事を発信することで、検索経由で見込み顧客からの問い合わせにつながる可能性があります。ブログの収益化については、ブログはどうやって稼ぐ?収益化の仕組みを解説で詳しく紹介しています。
行政書士会への登録手続きの流れ
この資格で副業を始めるには、所属会への登録が不可欠です。ここでは、登録手続きの流れを解説します。繰り返しになりますが、登録せずに業務を行うことは行政書士法違反となるため、必ず登録を済ませてから業務を開始してください。
登録の流れは、大まかに以下のステップで進みます。
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| Step 1 | 必要書類の準備(履歴書、住民票、身分証明書、合格証のコピー等) | 1〜2週間 |
| Step 2 | 事務所の決定(自宅でも可) | — |
| Step 3 | 所属する都道府県の会へ入会申請 | — |
| Step 4 | 日本行政書士会連合会への登録 | 審査に1〜2ヶ月程度 |
| Step 5 | 登録完了・証票の交付 | — |
| Step 6 | 税務署への開業届の提出 | 開業後1ヶ月以内 |

登録にかかる費用は都道府県によって異なりますが、一般的な目安を以下にまとめます。
| 費用の種類 | 金額の目安 |
|---|---|
| 入会金 | 数万円〜20万円程度 |
| 登録手数料 | 約2万5,000円 |
| 年会費 | 年間6万円〜8万円程度 |
| その他(バッジ代等) | 数千円〜 |
| 初年度合計 | 約20万〜30万円程度 |
初期費用としてまとまった金額が必要になるため、副業としての収支が見合うかどうか、事前にしっかりとシミュレーションしておくことをおすすめします。開業届の手続きについて詳しくは、副業で開業届は必要?個人事業主のメリットと手続きも参考にしてください。
会社員が行政書士を副業にする際の注意点
会社員として働きながらこの士業の副業を行う場合、いくつかの重要な注意点があります。法律面だけでなく、勤務先との関係やタイムマネジメントについても事前に考えておく必要があります。
まず最も大切なのが、勤務先の就業規則を確認することです。近年は副業を解禁する企業が増えていますが、まだ副業を禁止または制限している企業も少なくありません。特に、この種の副業は取引先との利益相反が生じる可能性もあるため、必ず事前に確認しておきましょう。
副業にする際の注意点をまとめました。
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 就業規則の確認 | 副業禁止・制限の有無を事前に確認する |
| 守秘義務 | この資格には守秘義務があり、顧客情報の管理を徹底する必要がある |
| 利益相反の回避 | 勤務先の取引先に関わる案件は避ける |
| 時間管理 | 本業に支障が出ないよう業務量をコントロールする |
| 確定申告 | 副業の所得が年間20万円を超える場合は確定申告が必要 |
| 住民税の申告 | 所得が20万円以下でも住民税は別途申告が必要 |
会社にバレずに副業を行いたい場合は、住民税の納付方法を「普通徴収(自分で納付)」にすることで、副業の収入が会社に通知されるリスクを減らせます。副業がバレないための対策について詳しくは、副業が会社にバレない方法をご確認ください。
行政書士の副業と他の収入源を組み合わせる
この資格の副業だけに収入を依存するのではなく、他の収入源と組み合わせることで、より安定した副業収入を目指すことができます。特に、士業としての専門知識を活かしたコンテンツ発信は、相性のよい取り組みと言えます。
たとえば、資格の知識を活かしてブログやSNSで情報発信を行い、記事経由でアフィリエイト収入を得たり、読者からの相談依頼につなげたりするという方法があります。許認可申請の手続き解説や法改正の情報など、専門家ならではのコンテンツは検索需要が高く、SEOでも上位表示を狙いやすい傾向があります。
組み合わせられる収入源をまとめました。
| 組み合わせ | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| ブログ運営 | 士業の専門知識を活かした記事を発信 | 集客と収益化を両立できる |
| セミナー・講師 | 相続や許認可に関するセミナーを開催 | 高単価の収入が見込める |
| 電子書籍の出版 | 専門知識をまとめた電子書籍を販売 | 継続的な印税収入が得られる |
| コンサルティング | 起業家や中小企業への経営相談 | 資格の知見を幅広く活かせる |
ブログを活用した副業に興味がある方は、AIを使ってブログ記事を効率的に作成する方法もあります。Blog Auto AIは、AIで記事を自動生成・スケジュール投稿できるツールです。WordPressを使わない独自システムで、レンタルサーバーとドメイン、FTPソフトがあれば始められます。この資格の知識を活かした記事を効率よく量産し、集客につなげたい方はぜひチェックしてみてください。
AIを副業に活用する方法について詳しくは、AIを活用した副業ツール一覧もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 行政書士の資格がなくても行政書士の仕事を副業にできますか?
資格を持たない方がこの士業の業務(許認可申請の代理や権利義務に関する書類作成など)を行うことは、法律により禁止されています。違反した場合は罰則の対象になります。業務を行いたい場合は、必ず資格を取得し、所属会に登録してから始めてください。
Q. 行政書士の副業でどのくらいの収入が期待できますか?
案件の種類や受注数によって大きく異なるため、一概には言えません。副業の場合は対応できる件数に限りがあるため、月に数件の受注で数万円〜十数万円程度を目安とする方が多いようです。実績を積み、得意分野を確立していくことで徐々に単価を上げていくことが可能です。
Q. 行政書士の登録を維持するのにどのくらい費用がかかりますか?
所属会への年会費は都道府県によって異なりますが、年間6万円〜8万円程度が一般的です。副業として十分な収入を得られない場合、この年会費の負担が重くなる可能性もあるため、事前に収支のシミュレーションを行っておくことをおすすめします。
Q. 行政書士の副業は確定申告が必要ですか?
副業としての所得(収入から経費を差し引いた金額)が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です。20万円以下の場合でも、住民税の申告は別途必要になりますので注意してください。確定申告については、副業の確定申告ガイドで詳しく解説しています。
まとめ
行政書士は、会社員として働きながらでも副業として活動できる国家資格です。許認可申請や契約書作成、相続関連の書類作成など、取り扱える業務は幅広く、専門性を活かした働き方が可能です。
ただし、業務を行うには所属会への登録が必須であり、未登録のまま活動するのは違法です。また、登録には初期費用として数十万円程度が必要になるため、収支のシミュレーションをしっかり行ったうえで始めることが大切です。
案件の獲得には、クラウドソーシングやスキルマーケットの活用に加え、自分のブログやSNSでの情報発信が効果的です。士業の専門知識を活かしたコンテンツ発信は、集客と収益化を両立できる有力な手段です。
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